小さい頃、西洋絵画の貴族の絵にあるようなガゼポが
京都の花山山頂にあると思い込んでいました.
ガゼポとは庭園などにみられる屋根、柱で構成され(ベンチ等も)
壁の無い休息等を目的に設けられたあずまやの事です.
公園やハイキングの途中に休憩場所が作られていたり
しませんか? あれです!
大人になって調べて、私がお金持ちが建てたガゼポだと思い込んでいたものは京都大学の花山天文台だとわかりました.(全然違った‼)
そもそもガゼポには様々あり、八角形の屋根のもの等
ありますが、何故、ドーム=ガゼポのイメージが
あったのか...
恐らくですが、訪れたベルサイユの東屋や、西洋絵画に描かれた貴婦人だか
紳士だかわかりませんが犬と戯れているなんてものが頭の中に蓄積されていたのかもしれません.
(子供の頃から美術館は大好きで穴のあくほど絵を見ていた記憶があります.)
そんなエピソードを思い出しながら、規模は全く違いますが
時忘舎の前庭も、都会にあって木立の中を思わせるような
自然を残した場所にしたい.
時忘舎は都会の中の山荘であるように.
とかつての夢見がちな子供は今も心から願っております.
想いは李白の漢詩のごとく.
「山中問答(さんちゅうもんどう)」
問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水杳然去
別有天地非人間
(訳)
「どういう気持ちでこんな緑深い山奥に住んでいるのか」人が私に尋ねる.
私は笑うばかりで答えない.
心はどこまでものびのびしている.
桃の花びらを浮かべ、水はどこまでも流れていく.
ここは俗世間とは違う別天地だ.
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訪れる方それぞれの「秘密の花園」になれますように......